8/16 詩編137編 「バビロンの流れのほとり」

この詩編はバビロン捕囚時(紀元前587~538年)の詩であり、「詩編」は何度か改訂されたことを知らされます。また森有正著の「バビロンの流れのほとりにて」(1957年)は「西欧文明との接触により著者の内面にもたらされた変化を凝視した記録」とされます。バビロン捕囚の民は異文化の中に置かれ、様々な問われ方をしたでしょう。4節の言葉は切ないです。連れ去られた地でどうして母国の歌を敵に聞かせなければならないのでしょう。そのように気楽に「故郷の歌を歌え」という言葉を私共が語る時、あなたの歴史観が問われます。沖縄の方に「沖縄いいね」と簡単に語れないのと同じです。もちろん、信頼関係があれば大丈夫ですが、誰でも常に理解しておくべき背景があります。9節は嫌な言葉ですが、バビロン軍が行った蛮行が想起されています。でも仕返しは負の歴史を繰り返すことです。

<日本バプテスト連盟加盟教会・伝道所等を覚えての祈り> 大久保バプテスト教会。東京都新宿区新宿7-26-22にあります。JR「新大久保駅」からまっすぐに歩いて大きな道を越えたらあります。ここはかつて「日本バプテスト連盟」の事務所があり、数度訪れたことがあります。まだ連盟事務所があった時代は、静かな住宅街を15分位歩いていきました。ところが最近の新大久保はびっくり。ここは外国か?と思うような感じですが、少し海外旅行気分にもなる街です。祈りの課題は以下です。①ウクライナとミャンマーのために。②主題「主の恵み深さを味わうため」。③礼拝と証しを大切に生きる教会に。牧師・河野 信一郎、副牧師・石垣 茂夫

2022年08月14日